昨今の災害、特に水害は甚大な被害をもたらしています。

その中で心配なのが、屋外の設備機器。

特に重要かつ、水没した場合の取扱いが難しいのが「蓄電池」です。

リチウム電池が中に入っているため、水没時には不用意に触れると感電の恐れもあります。

そのため、「屋外に設置した蓄電池を屋内に移設したい」という相談がごく稀にあります。

結論からいうと、移設は可能です。

(シャープ製の場合です。)

もちろん、延長保証も継続して適用可能です。

(保証規定通りの工事と、改めて保証の申請は必要になります。)

移設する際に必要になってくるのが、

  • 屋内用の設置金具
  • 専用ケーブル(長さの関係で再利用できない可能性が高い)
  • 蓄電池の解体費(組立済みの蓄電池を一度バラす必要がある)
  • 蓄電池の配線工事(屋内に移設のため)
  • 蓄電池の組立工事

主に、上記のような工事が必要になってきます。

合わせて、蓄電池は重量があるため床の補強が必要になる場合もあります。

8.4kWhの「JH-WB1821」だと約135kg。

4.2kWhの「JH-WB1621」でも約77Kgあります。

安全性を高めるためには屋内設置が理想ではありますが、移設の場合は別途工事費が必要で、かつ設置スペースが必要になってきます。

また、今の場所から移動すると、前の工事の跡などがどうしても残ってしまう場合があります。

安全性と、美観、費用面など考慮しながら慎重に検討しましょう。