停電した際に蓄電池でどれぐらいの電気が使えるかは、どれぐらいの電気の残量があるかによって変わってきます。
多くのご家庭が、蓄電池は「太陽光の電気を貯めて夜間に放電」というの使い方をされています。
そのため、蓄電池をギリギリまで放電する設定になっていることが多いです。
ギリギリまで放電する設定の場合にどれぐらい使えるのでしょう?
残量設定10%の場合は560Wh
パナソニックの5.6KWhの蓄電池の場合の、残量設定で一番少ないのは10%です。
メーカーさんの設定名としては「放電下限設定」という名目です。
これを10%にした場合ですが、5.6KWhの10%で0.56KWh。
0.56KWhは単位を直すと560Whです。
この560Whをまるまる使えるかというとそういう訳ではありません。
この中には「過放電保護容量」というのが含まれています。
過放電保護容量とは
これは蓄電池が放電し切ってしまうと充電できなくなるなどリチウムイオン電池を劣化させてしまいます。
放電しきってしまわないよう保護するために「過放電保護容量」が設けられています。
これが約200Whです。
残量10%の場合には560Whから過放電保護容量の約200Whを引きます。
560Wh-200Wh≒360Wh
360Whが実際に使える分です。
360Whでどれぐらい使えるかというと・・・
LED照明は約7時間使用可能
LED照明の電気は50W前後 ⇒(360Wh÷50W=7.2時間)
照明だけであれば約7時間使用できます。
冷蔵庫とLED照明を両方使うなら約3時間半
冷蔵庫も電気は約50W前後ですのでLED照明と合わせると約100W ⇒(360Wh÷100W=3.6時間)
照明と冷蔵庫だと約3時間半使用できます。
太陽光で充電すれば使用時間はさらに伸びます
こちらの容量を参考にしながら、残量表示と合わせてご使用下さい。
停電時の備えのご参考になりましたら幸いです。
蓄電池は太陽光発電と一緒に設置されていることが多いですが、もし晴れていれば太陽子発電の電気を使ったり、充電したりすることでさらに長い時間電気を使うことができます。
電気が使えない生活は現代では考えられません。
もし、電気が無かったら・・・と想像すると・・・
家の中では意外と何もできないことがわかります。
災害時、停電時の備えに蓄電池は心強い味方です。
太陽光発電、蓄電池の設置をご検討の際はお気軽にご相談下さい。